公園で紛失したiPhoneが無事に戻ってきて、また使えるようになった顛末の一部始終と、「やっとけば良かった」みたいな後悔先に立たずの話をまとめています。
iPhoneを紛失した
年の初め、近所の公園に行った際にサブ機のiPhone5Sを落としてしまいました。
落としたと思われる場所の範囲はごくごく限られていて、すぐに見つかると思っていたのですが、雪が積もっていたせいもあって、いくら探しても見つかりません。
ホントに不思議なくらい。神隠しか、と思いました。
「iPhoneを探す」のブザーも、どういうわけか鳴りません。無効にしていたのかも。あるいは聞こえないだけだったのか・・・。
落としたその日は、半日近く探してあきらめました。
家の近くの公園だったので、週末のたびに探しに行ったのですが、雪解けはまだまだ先の話。
「春まで無理かなあ」と思い、早々にMineoのSIMも解約しました。
iPhoneが発見されたという連絡が来た
しばらくして・・・。
そろそろ暖かくなってきたと思ったある日、ケイ・オプティコムから電話が入りました。出てみると、驚いたことに・・・。
「つかぬことを伺いますが、最近スマートフォンを紛失されませんでしたか。」
びっくりです。
「はい、落としました!」と即答。
話を聴くと、どうやら誰かが拾って交番に届けてくれたみたいです。
親切な人って世の中にいるんですね。感謝感激です。
警察ではiPhoneの中のSIMカードを見て、シリアルナンバーをもとにMineoに問い合わせたようです。
ケイ・オプティコムの担当者さんからは、警察署の遺失物係の担当者の名前と受理番号を教えられました。
突然で驚きましたが、ブツの状況もわからないのでとりあえず警察に電話し、早急に受け取りに行くことに。
iPhoneを回収した
警察の遺失物係にて。
iPhoneが最寄りの交番に届けられた日時は、落とした日から1カ月後でした。
その場で「電源を入れて確認してください」と言われて、恐る恐る電源を入れてみると、なんと、電源が入りました。
バッテリー残量が50%以上もありました。
雪の中に1カ月放置されて、その後警察で2週間近く保管されていたわりには無事です。途中で誰かが充電してくれたみたい。
でもパスコードを回数上限まで(11回?)試したらしく、起動画面はうわさに聞いていた”最終形態”になっていました。
Googleで調べてみたところ、この画面になってしまったらiPhone本体だけではダメみたい。PCにUSBケーブルでつないでiTunesから復旧させる必要があります。
復旧への困難な道のり ~iTunesの認証
家に持ち帰ってからiTunesにつないで、さあ復旧作業だ!と思ったのですが・・・。
管理人は普段iTunesを使う習慣がないため、このiPhoneをデバイス登録しているiTunesがありませんでした。
iTunesを使っている人なら知ってることですが、デバイスとしてiPhoneを認識させてなければ回復作業はできないんですね。
そして、デバイスを認識させるためにはSMS認証が必要です。
ところが早々にMineoのSIMを解約してしまったために、iPhone5sはSMSが受け取れません。
それでも今回は、Apple IDの「信頼できる電話番号」に複数の番号を登録してあったので助かりました。他のスマートフォンでSMSを受け取ることができましたが、ホントにたまたまです。
解約してしまった場合に備えて、「信頼できる電話番号」には複数の番号を登録しておいたほうが安心です。
復旧への困難な道のり ~謎のエラー
次にぶつかった壁は、謎のエラーです。
iPhoneをUSBケーブルでつないでSMS認証してデバイス登録しようとすると、出てきます。
公式のQAサイトを見たり、掲示板を漁ったりして出てきた対応策は次のようなもの。
でもこれらの中で今回原因としてあてはまるものはありませんでした。
さらに情報を探していたら、DFUモードなるものを発見。(Device Firmware Upgradeの略だそうです。)
→iPhoneやiPadの調子が悪いときは、DFUモードを試してみましょう(週刊アスキー)
DFUモードに突入する方法は、Appleの公式サイトに書かれていました。
→iPhone、iPad、iPod touch をアップデート/復元できない場合
iPhone5sの場合はiTunesとケーブルでつなぎ、本体の電源を切った状態でホームボタンと上のボタンを同時に押し続けるという方法でした。
これでDFUモードに入りました。
復旧への困難な道のり ~ダウンロードエラー
DFUモードに入りさえすればiTunesから簡単に復旧できると思ったのですが、ちょっとした壁がありました。
復元かアップデートしか方法はないので、今回はスッキリとアップデートすることにしました。
が、しかし。
ソフトウェア更新ということで、ファーム等をダウンロードしてセットアップすればOKらしいのですが、途中でエラーになってしまうのです。
何が原因だろうかと思って公式サイトを読み返してみると、ダウンロードに15分以上かかると途中でiTunesとの接続が切れてしまうとのこと。
もう一回ダウンロードし直せばいいみたいです。結局3回繰り返してダウンロード完了。先へ進みました。
まあ、あとはすんなりいきました。時間はかかりましたね。30分くらいでしょうか。
ようやく再インストールが終わった模様。
このあと再アクティベートとかの画面が出てきます。これで一安心です。
このあとさらに、iCloudにバックアップされていた設定を復元したりする作業があります。基本的には画面の指示に従って進めればOK。
いろいろやって1時間ぐらいで元のiPhoneに近い状態に戻りました。指紋認証などはやり直しですが、LINEなど手間のかかるアプリはそっくりそのまま戻ったので助かりました。
拾い主へのお礼は必要
警察の遺失物係で渡された書類には、次のようなことが書かれていて、口頭で念も押されました。
・遺失物法第28条の規定により、物件価格の5~20%の報労金を拾い主に支払う義務がある。
今回は拾い主さんに電話して、保管したり交番に届けたりする際に費用がかかっていないことを確認し、iPhone5sの市場相場価格の15%をお礼として支払うことにしました。
お礼はクオカードを郵送しました。
後悔先に立たず
紛失することを想定していなかったので、いろいろやっておけばよかったと後悔しています。
まずは標準機能である「iPhoneを探す」の見直し。
たぶんONにしていたとは思うのですが、テストをしたことがなかったので今となってはわかりません。一度テストをしておけばよかったなあと。
そもそも「iPhoneを探す」が有効に機能するためには、
②位置情報(GPS)がON
③SIMまたはWi-Fiの通信がON
④Apple IDを使ってiCloudにログインできる環境
という4条件が揃ってないとダメですから、電波状況が悪かったりしたらアウトですね。
とにかく今回はどういうわけか「iPhoneを探す」は役に立ちませんでした。
心配な人へのおすすめグッズ
そんなわけで、iPhoneを紛失する前に用意しておきたかったグッズが、キーファインダーとかアイテムトラッカーなどと呼ばれるものです。
例えば下の製品の場合、親機と子機がセットになっており、iPhoneの状況に左右されることなく子機に音や光を発生させることができます。
親機を持ち歩かなければならないというデメリットがありますが、モノを紛失しやすいという人には必須アイテムかもしれませんね。
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他のiPhoneから探せるキーファインダーというのもあります。専用アプリを使って位置を把握したり、音や光を発生させたりすることができます。
![]() TrackR トラックアール pixel ピクセル 【 ホワイト 】 ★ 紛失防止 ★ 迷子 ★ 『 日本語取説付 』 『 簡単登録 』 『 もう失くさない 』
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これなら親機を持ち歩く必要がないのでラクです。でもスマホを1台しか持っていない人には不向きと言えます。
いずれにしても、紛失防止用のキーホルダーとかタグとかが付いていれば、今回のような雪に埋もれたiPhoneでも見つけやすかったのかもしれません。
後悔先に立たず、です。
まとめ
iPhoneを紛失すると精神的な打撃が大きいです。いろいろ心配にもなります。
データやプライベート情報の流出に関してはパスコードが守ってくれるようで、そこは鉄壁なのかもしれませんが。
戻ってきたら戻ってきたでそれなりの手間がかかることを理解しておいて、失くした時の準備は怠らず、というのが、今回の騒動で管理人が学んだことです。