こんにちは。LTE使い放題SIMを使っているけれど、実際には月々のデータ量はそれほど使ってないことが判明してどうしようか悩んでいるポン次郎です。
白ロムのiPhoneが手軽に手に入るようになってきて、iPhoneユーザーにも格安SIMの利用が広がってきているようですね。白ロムの需要は今後ますます高まることが予想されます。
格安SIMといっても現在ではかなりの種類があります。iPhoneで使えない格安SIMはないと思われ、docomo系でもau系でも白ロムのiPhoneは使えます。
ただし、docomo系の格安SIMとau(KDDI)系の格安SIMでは置かれている状況がかなり違うので注意が必要です。また、通信速度についても若干の違いがあるので、速さを求める人は通信速度で選ぶことも重要だと思います。
docomo系SIMのおススメは?
2015年現在、格安SIMを提供している業者は20社以上。そのほとんどがdocomoの回線を利用したサービスを行っています。
→SIMカード型のMVNO、契約数50万以上は2社……総務省調べ(RBBToday)
主要事業者4社はNTTコミュニケーションズ(OCNモバイルONE)、インターネットイニシアティブ(IIJmio SIM・BIC SIM)、日本通信(b-mobile)、ビッグローブ(BIGLOBE LTE/3G)で、この4社でSIM業界のシェアの50パーセント以上を占めているとされています。
当然ながら、契約者数は少ないよりも多い方がいいに決まっています。どこも苦しいMVNO業界だとはいえ、契約者数が多ければ収益も上がるので、設備もサポートも充実させることができます。最も話題に上りやすい通信速度も、主要4社が安定していると言えそうです。
そういった観点から考えた場合、おススメは主要4社ということになります。
でも「速度や安定性はあまり問題視しない」「できるだけ安い方がいい」という場合は、月額料金や特典で選ぶのもアリです。各社とも契約者を取り込もうと魅力的な条件を付けています。自宅のブロードバンド回線との抱き合わせによる割引きとか、有料のWiFiサービスがおまけで使えるとか・・・。
au系SIMの注意点は?
docomo版の白ロムiPhoneにdocomo系の格安SIMを挿して使う分には、特に問題はありません。現在少数出回っているau(KDDI)系のSIMとau版の白ロムiPhoneの組み合わせについては、いろいろと知っておかなければならない点があります。
au版の白ロムiPhoneに対応した格安SIMはmineo(マイネオ)とUQ mobile(ユーキューモバイル)ですが、ちょっと前まで「テザリングができない」「iOS8にするとデータ通信ができなくなる」などの問題点が指摘されていました。現在では徐々に解消されつつありますが、未だキワモノであることは否定できません。
mineo(マイネオ)
auの白ロムiPhoneで利用する場合、mineoの公式発表ではiPhone5sと5cの、しかもiOS 7.1.2でのみ、データ通信ができます。テザリングはできません。
mineo公式の動作確認端末は次の通りです。
データ通信 | テザリング | |
iPhone 5s(iOS 7.1.2) | ○ | ✖ |
iPhone 5c(iOS 7.1.2) | ○ | ✖ |
ただし非公式情報として、一度でもテザリングをしたことのあるau白ロムならばiPhone5s・5cでもテザリングができるということが知られています。ただし、この方法は何らかの方法でiPhoneにテザリングを経験させなければなりません。具体的には、
テザリングオプションを契約しているauスマホのSIMカードを借りて、iPhoneに一回だけテザリングを体験させる
という綱渡り的な方法があります。
iPhone6と6plusについては、サポート対象外ながらもmineoの公式ブログにて新プロファイルの検証が続けられています。限段階では新プロファイルを導入することにより、iOS8.4でのデータ通信+SMSが確認されています。
データ通信 | テザリング | |
iPhone 6(iOS 8.4) | ○ | ✖ |
iPhone 6plus(iOS 8.4) | ○ | ✖ |
UQ mobile(ユーキューモバイル)
UQ mobileも基本的にはmineoと同様の状況です。
データ通信 | テザリング | |
iPhone 5s(iOS 7.1.2) | ○ | ✖ |
iPhone 5c(iOS 7.1.2) | ○ | ✖ |
iPhone6と6plusでの動作状況についても、非公式ですがiPhone6とiPhone6 plusでのデータ通信が確認されています。
auの白ロムiPhoneとmineo/UQ mobileの組み合わせは、上記の条件で問題ないと思える人向けの、言ってみれば玄人好みの状況になっています。制約が少なからずあるので、冒険したくない人はdocomoの白ロムとdocomo系MVNOの組み合わせを選択した方が無難そうです。
auはdocomoよりも回線が空いていて速度が出やすいというメリットも聞くだけに、残念でもあります。
速度重視の格安SIM選択は?
格安SIMの下り最大速度は、2015年9月現在、225Mbpsと150Mbpsの2種類があります。NTTドコモが2015年に新たに開始した、下り最大225Mbpsの通信サービス「PREMIUM 4G」は、格安SIMの領域にも影響を与えました。あくまで最大速度なので、この速度が保証されているわけではなく、また、この速度が実際に出ているという話は聞いたことがありません。しかし「PREMIUM 4G」は今後エリアを増やし、新標準となるはずですから、速度革新の恩恵を受ける時が必ず来ると思われます。
225Mbpsに対応した格安SIMは次のようなものがあります。
b-mobileおかわりSIM 5段階定額 500円(1GB)から1GB単位で
DMM mobile 630円(1GB)~
mineo ドコモプラン 700円(500MB)~
BIGLOBE 900円(3GB)~
Wonderlink(Panasonic) 890円(3GB)~
TNC モバイル4G/D(トーカイネットワーク) 880円(3GB)~
IIJ mio 900円(3GB)~
hi-ho(ハイホー) 770円(2GB)~
※金額は全て月額税別
この中で最も安いサービスは、1GBならb-mobileおかわりSIM 5段階定額の500円、2GBでもb-mobileおかわりSIMの750円、そして3GBならばDMM mobileの850円となります。(2015年9月時点)
「PREMIUM 4G」自体がまだ始まったばかりで、該当するエリア内でなければ速度を得られないということもありますが、エリア内で行動することが多いという人ならば、少しでも速い方を選んでおきたいものです。
ただし・・・。
PREMIUM 4Gに対応したiPhoneは、iPhone 6sとiPhone 6s Plusからだそうで・・・。これらの白ロムが登場するのは、9月25日以降ですね。(しかもその頃には262.5Mbpsにパワーアップされるとか)
ちなみに、DMMは440円のライトプランを業界最安と謳って宣伝していますが、これは通信速度が200Kbpsに制限されたプランで、225Mbpsは630円の1GBプランからです。また、Wonderlinkは2015年10月30日までのキャンペーンで890円→700円で利用可能です。こうしたキャンペーンも随時ありますから、確認しながら選ぶようにしましょう。
格安SIMカードを選ぶ上でのポイントは他にもいろいろあります。中には独自の特典がついていてお得感のあるSIMもあるので、1つ2つを選び出すのはなかなか容易ではありません。でも自分の条件に合ったSIMを探す作業というのも、また楽しいものです。